GHDグラミーの好適環境を探すため、掲題の通り水質測定を実施してみた。
なお検査キットは以下のものを使用した。
◎pH:テトラ テスト ペーハートロピカル試薬
◎それ以外:テトラ テスト 6 in 1 試験紙(淡水用)
測定結果
測定内容 | 中和水道水 | 30cm水槽 | 60cm水槽 |
NO3硝酸塩(mg/l) | 0 | 10 | 0 |
NO2亜硝酸塩(mg/l) | 0 | 0 | 0 |
GH総硬度(dH) | 0 | 4 | 4 |
KH炭酸塩硬度(dH) | 6 | 20 | 6 |
pH水素イオン濃度 | 7.5 | 8.0 | 7.0 |
Cl2塩素(mg/l) | 0 | 0 | 0 |
■NO3硝酸塩
生体にやや有害。コケの発生&pH降下の要因となる。生物ろ過での処理は難しく換水で対処するのが通例。
■NO2亜硝酸塩
生体にかなり有害。生物ろ過によって硝酸塩に変化させて処理。
■GH総硬度
カルシウムイオンとマグネシウムイオンの濃度。生体&水草の種類で好適環境値が違う。一般的には10dH未満を軟水、10~20dHを中間水、20dH超過を硬水としている。アクアリウムでは2dH以下で低い、3~8dHで中間、10dH以上で高いと解釈されるが厳密な定義はない。
■KH炭酸塩硬度
炭酸水素イオンの量に対応して変化。水のpH高下に関与し、KHが小さいとpHの振り幅は大きくなる。アクアリウムではKHが2dH以下で低い、3~6dHで中間、8dH以上で高いと解釈されるが厳密な定義はない。
■pH水素イオン濃度
水溶液中の水素イオン濃度を表す指数。生体&水草の種類で好適環境値が違う。アクアリウムでは7.0未満で弱酸性〜酸性、pH7.0~7.5前後で中性、7.5超過でアルカリ性と解釈されるが厳密な定義はない。
■Cl2塩素
日本の水道水には必ず含まれる。生体・水草・ろ過バクテリア全てに悪影響を及ぼすため、中和する必要がある。
結論としてはそれぞれの水質に特段の問題は見当たらなかった。
30cm水槽のpHがやや高い事が気になるが、生体は絶好調のため問題視する程ではない。
グラミーと相性の悪い60cm水槽の水質は問題なく、30cm水槽と比べるとpHの点で
むしろグラミーにとっては好適環境であるようにすら感ぜられる。
水質以外の環境を見直す切り口で模索していきたいと思う。
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測定項目の説明については以下のサイトを引用させていただきました。
ありがとうございました。
◆WaterBox◆ ~クラウンローチと魚たち~ 猫でもわかるお水のお話
http://clown-loach.com/wb/mizu.html
スペクトラム ブランズ ジャパン株式会社 テトラ テスト 6 in 1 試験紙(淡水用)
https://spectrumbrands.jp/aqua/products/treatment/treatment08/treatment01.html
アクアリビング ② コケを寄せ付けない管理方法−水質編
http://www.aqua-living.net/aquastyle_04.html